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生まれ育った国も、言語も違うのに・・・

国連環境計画から“アースウォーカーの称号を与えられている
ポール・コールマンさんは1954年 イギリスのマンチェスター生まれ。

南アフリカに350万本の木を植えたジュネス・パークさんは
1953年 南アフリカ ヨハネスブルグ生まれのL.A.育ち。

ポールさんの伴侶で、通訳&ライターの菊池木乃実さんは
1964年 茨城県生まれ。

このお三方が、日本全国各地で「旋風」を巻き起こしています!

生まれ育った国も、言語も違うのに・・・_c0197248_1749182.jpg


先日青森県で行われた「六ヶ所あしたの森」の植樹祭イベントに行くまでは
世界的に大変有名なこの方達の存在は、全く知りませんでした。
(日本のマスコミではあまり取り上げられていないようです)

青森でこの方々にすっかり魅了され、「追っかけ」モードの私です。

実は青森で、
6月6日の東京での講演会が定員150名のところ
予約がたったの15名しか入っていないと聞き
「それはもったいない!1人でも多くの方に知ってもらいたい!」と
あしたの森メンバーがあちらこちらに“ぶんぶん”※ しました。

(※口コミやメールで広めることをミツバチに例えて“ぶんぶん”と呼んでます)


そして迎えた、6月6日(土)
東京都 清澄公園 「大正記念館」で行われた
ポール・コールマン&ジュネス・パーク講演会に行ってきました。


口コミ効果スゴイです!
150席用意された会場はなんと満席。
立ち見の方もいらっしゃるほどでした。

150名の参加者が、同じ地球人として
生まれた国も、言語も異なる方々のメッセージに共感する場となりました。

生まれ育った国も、言語も違うのに・・・_c0197248_17493433.jpg


講演会の冒頭では、ポールさんと木乃実さんが
2008年に中国の各地を実際に歩いて見て来た「食」の実態を公開してくださいました。
うーん、そこには凍りつくような事実が・・・。

中国のとある地方を歩いていたら、川にはおびただしい量のゴミが捨てられており
その川の上流へ歩いていくと、川の水は黒く濁り、腐敗臭が漂っていたそうです。
その川には大量の子豚の死骸と注射器や薬品が捨てられていました。
今思うと、世界で豚インフルエンザが発症しはじめた頃だったようです。

この河川の水は、下流の田畑に撒かれ、飲料水に利用されるそうです。
その田畑では、ものすごい量の農薬散布が行われていました。

ポールさんはこのようにおっしゃいました。

 「この状態を続けていたら、10年後には中国の国土が激しく汚染され、
  みんなが病気になってしまうでしょう。
  私たちが買い続ければ、中国の人もこの方法で作り続けるしかありません。 」

 「これは決して中国バッシングではありません。
  日本の皆さんがこの事実を知り、『安い』という理由だけで
  中国の農作物を買うことを止めれば、中国の人々は土と食と人のつながりを
  とり戻すことができるでしょう。」



ポールさんの言葉には、人を癒し、励ます力があります。
奥様である木乃実さんの通訳が、ポールさんの想いと力を
そのまま伝えてくださいます。

生まれ育った国も、言語も違うのに・・・_c0197248_22462124.jpg

          とっても仲良しなおふたり


この日のポールさんとジュネスさんからのメッセージで
私の印象に強く残った言葉があります。
それは、質疑応答の時間で、参加者のおひとりが

「環境問題も大事だが、今、日本では、経済問題が深刻で
 貧困によって死ぬ人が出てきています。
 環境破壊で死ぬのか?貧困で死ぬのか?という選択だと思うのですが
 どう思いますか?」


という質問を投げかけてくださったことから
熱いやりとりが生まれました。


ポールさんは、このように答えてくださいました。

 「人類が最後の木を切り、最後の魚を食べつくしたとき
  『あぁ、お金って食べられなかったんだ』と気づくでしょう。」


ジュネスさんは、とてもロジカルに回答してくださいました。

 「その国の経済成長率を、一時期的に下げてでも環境問題に取組むべきです。
  今、自動車などの製造業の成長率を1%下げてでも環境改善に取組めば
  数年後には全体で4~5%の成長が見込めます。
  事実、欧州各国ではそのような経済指標が出ています。」

 「今、子供たちに教えなくてはいけないのは『読み書き』よりも
  食糧を自分達の手でつくる方法です。」


 「これからの時代は『種』と『水』を持っている人が
  『豊かな人』と呼ばれることになるでしょう」



後から知ったのですが、ジュネス・パークさんは
まだアパルトヘイトが残る南アフリカで、黒人の子どものために
本気でボランティアをする白人女性ということで「狂人」「変人」扱いされたそうです。

アフリカにおいて「北のワンガリ・マータリ、南のジュネス・パーク」と言われるほど
有名な女性なのだそうですよ~。
確かに、とてもパワフルで、チャーミングでした!

現在、南アフリカで「EduPlant(エデュ・プラント)」という
教育×パーマカルチャーを広めるプロジェクトをすすめているそうです。

ジュネスさんの活動の動画がありましたので、アップしておきます。







講演会の後は、お友だちのTARAちゃんとふたりで
清々しい気持ちでおいしいビールをいただきました068.gif
ありがとう!
by miauen_nanako | 2009-06-09 17:52 | いのちをまもる


変なブログタイトルですみません。猫と暮らしながら、ドイツな生き方を探っています。1960年 東京生まれ。


by miauen_nanako

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